「さすがにそろそろETCカードを使いたいけど、発行するの面倒そうだな…。」
「これから高速道路を使う機会が増えるから、ETCカードってやっぱり必要なのかな?」
ETCカードがあると、面倒な料金所での料金支払いを自動で行うことができます。特に料金所が混雑している時には、ETCカードがあるとないのでは大きな差を実感することでしょう。
ETCカードの主な作り方としては、クレジットカードと一緒に申し込んだり、今持っているクレジットカードに追加するという方法があります。
ここでは、「ETCカードって何?」という基礎知識から使い方まで初めてのETCカードライフをサポートする情報をご紹介していきましょう。
ETCカードとは?基礎知識編
ETCカードとは、日本語にすると『電子料金収受システム』となります。英語のElectronic Toll Collection Systemの頭文字をとってETCカードと呼ばれているのです。
ETCカードは、高速道路・自動車専用道路などの有料道路の通行料金を支払うのに使います。
主なメリットとしては、ノンストップで料金所を通過できることや、ETC割引で金銭的な節約になることなどが挙げられます。
- ETCカードがあると料金所もノンストップ
- ETC割引が利用できる
- ETCマイレージに登録すると更にポイント還元
では、より詳しくETCカードの基本について解説していきましょう。
ETCカードは自動で通行料金が支払えるカード
ETCカードのメリットであり最大の特徴は、自動で料金を支払うことができるという点です。
ETCカードがないと、高速道路や有料道路の料金所で手渡しで支払いをする必要があります。
ETCカードは車載器にカードを挿入して使います。料金所のETCカードに対応したレーンを通過する時に、アンテナや車両検知機などのレーン側の装置と車載器が通信を行うことで支払いを行うのです。
そのため、料金所を止まらずに通過することが可能です。
- 停止⇒発進という動作がないため、燃費が向上する
- 料金所の混雑が緩和する
- 手動で料金の支払いをする手間がなく快適
このようにETCカードがあると、料金所を停止せずに通過できるので、高速道路・有料道路の混雑緩和に役立つうえに、燃費も向上するというメリットがあります。
ETC割引が利用できる
ETCカードを使うメリットは、スムーズに料金所が通過できることだけではありません。ETCだけの割引を受けられ、交通費を大幅にカットできることもメリットの1つです。
- 平日朝夕割引(ETCマイレージサービス必須)
- 休日割引
- 深夜割引
- アクアライン割引
- ETC2.0割引(圏央道一部・新湘南バイパスのみ)
平日朝夕割引は、次の項目でご紹介するポイント還元システムである『ETCマイレージサービス』に登録すると利用することができます。
ETC2.0割引は、次世代のETCシステムであるETC2.0に対応する車載器を使っている場合に割引が受けられるシステムです。
気になるETCでの割引率ですが、30%~の割引を利用することができます。
アクアラインはかなり狭い範囲とはなりますが、74%もの割引率は驚異的です。都心や神奈川を通って千葉へのアクセスがより身近になります。
30%の割引率というのは、高速道路を頻繁に使うなら、ETCカードを使わないと損してしまうということが実感できる数字なのではないでしょうか。
ETCマイレージに登録すると更にポイント還元
ETCマイレージサービスは、ETCカードで支払いした額に応じてポイントが貯まるサービスです。
クレジットカードのポイントとは別に、通行料金に応じたポイントが貯まり、貯めたポイントは無料通行分として利用できるようになります。
ETCマイレージは登録が必要なサービスです。後ほど別の項目でより詳しく解説していきますね。
ここまでは、ETCカードとはどんなものなのか、メリットなどをお伝えしてきました。次の項目では、ETCカードの種類とそれぞれの特徴を解説します。
ETCカードの種類
ETCカードの種類には、以下の3つのタイプがあります。
- クレジットカード一体型
- 分離型
- クレジット機能なし
クレジットカードと一体になっているタイプ、クレジットカードと別にもう一枚ETC専用のカードがあるタイプ、クレジット機能のついていないタイプがあるのですね。
それぞれにメリットとデメリットがあるので、特徴と合わせてご紹介していきます。
クレジットカード一体型
クレジットカード一体型のETCカードは、ショッピング用のクレジットカードとETCカードの機能が一つのカードにまとめられているものです。
しかし、現在はクレジットカード一体型は主流ではありません。その理由は次のようなものです。
- 車内に置き忘れる危険性がある
- 車内に置き忘れた場合の盗用・悪用のリスクが高い
一方でメリットとしては、カードの管理が1枚で済むという点が挙げられます。
そのメリットによって一定の需要があるために、現在でもクレジットカード一体型のETCカードを発行しているクレジットカード会社もあるのです。
ちなみに、クレジットカード一体型のタイプでもクレジットカードとETCカードが別になっているタイプでもクレジットカードのポイントは合算されます。
クレジットカード分離型
現在最も多く使われているETCカードは、ETCカードとクレジットカードがそれぞれ別のカードに分けられている分離型のタイプです。
ETCカードの使い勝手としては、分離型のタイプが一番良いでしょう。その理由は、クレジットカード本体の車内への置き忘れた時のリスクが低くなるからです。
- 分離型はETCカードとクレジットカードが別のカード
- 本カードを車の中に置き忘れるリスクが低い
- 分離型でもクレジットカードのポイントは合算される
本カードの車内への置き忘れた時のリスクが低くなるため、クレジットカードを盗まれたり悪用されるリスクも同時に低くなるということですね。
現在分離型のETCカードが最も使われている理由がうなずけます。
クレジット機能なし
『ETCカード=クレジットカード同時発行』という風に認識している人も多いかもしれませんが、クレジット機能なしのETCカードも存在します。
クレジット機能なしのETCカードは、次の4種類があります。
ただし、デポジット(預り金)が最低でも10,000円以上必要であったり、会社勤めの人では作りにくかったりとハードルは高めです。
- ETCパーソナルカード
- 高速情報協同組合の法人ETCカード
- 首都・阪神高速道路ETCコーポレートカード
- ETC協同組合のETCカード
上の4種類のクレジット機能なしのETCカードがありますが、個人事業主・自営業・起業している人ではなく会社に勤めている人が使えるのは『ETCパーソナルカード』のみとなります。
ETCパーソナルカードは、デポジットが最低20,000円必要です。月の利用額平均が5,000円未満なら20,000円、それ以上ならデポジット40,000円と月当たりの利用額5,000円ごとにデポジット額もアップしていきます。
正直なところ、なかなかハードルが高いと思った方も多いのではないでしょうか。
そのため、「どうしてもクレジットカードを発行できない。」という状況でもない限り、初期費用の面でも利便性の面でもクレジットカード付帯のETCカードが個人の場合にはおすすめなのです。
ETCカードの作り方・申込み方法
ETCカードを作るには、ETCカードを付帯できるクレジットカードの申込みをするのが基本です。
前の項目でクレジット機能なしのETCカードについてもお話しましたが、高額なデポジットの問題や法人でないと作れないなどの問題がありましたね。
そのため、クレジットカードの付帯カードとしてETCカードを申し込むのが基本となるわけです。
ここでは、次の二つの方法をご紹介していきます。
- 今持っているクレジットカードに追加してETCカードを発行する
- 新しくクレジットカードを申し込んでETCカードも同時に申し込む
ETCカードを持つためにはクレジットカードの申込みが必要
原則的に、ETCカードを持つためにはクレジットカードを持つことが必要です。
過去のクレジットカードの利用料金の未払いなどでいわゆる『ブラックリスト』の状態になってしまい、カードが発行できないなどの問題がない限り、クレジットカード付帯のETCカードをおすすめします。
デポジットを払ってクレジット機能のないETCパーソナルカードなどのETCカードを発行することができますが、ETCパーソナルカードの場合は初期費用が最低でも20,000円必要です。
そのため、『お得』で『手軽』とは言いにくいのが実情になります。
クレジットカードを持つことに抵抗があるという場合には、ETCカードだけを使い、クレジットカードは自宅に保管すると良いでしょう。
ただし、クレジットカードは契約上『借りている』ものなのでハサミなどは入れないでくださいね。
今持っているカードにETCカード追加も可能
最も手軽な方法は、今持っているカードにETCカードを追加することです。ここでは、年会費無料でポイントが貯まりやすく人気の楽天カードを例に手順を解説します。
楽天カードでETCカードを発行する場合は、会員専用サイト『楽天e-NAVI』もしくは自動音声専用ダイヤルで手続きをすることが可能です。
他のクレジットカードでも同様に、会員専用サイトや自動音声専用ダイヤルで手続きをすることができますよ。
すでにクレジットカードを持っている場合には、すぐに発行することが可能になっています。申し込みをするとカード会社によって違いますが、1~2週間以内には手元にETCカードが届くことがほとんどです。
会員専用サイトからの手続き
- 『楽天e-NAVI』へログイン
- 『カードの追加・切替メニュー』から『楽天ETCカード』を選択
- 画面の指示に従って手続きをすすめる
自動音声専用ダイヤルでの手続き
- 会員専用ダイヤル(0120-30-6910)に電話をかける
- 各種申込み(7)⇒楽天ETCカードのお申込み(1)の順に進む
ETCカードはクレジットカード申込みと同時に申し込むこともできる
ETCカードは新たに申し込むクレジットカードと同時に申し込むこともできます。
まだクレジットカードを持っていない方や、持っているクレジットカードのETCカードの年会費や発行手数料が必要な場合は、ETCカード目的で新たに発行するのも一つの方法です。
ETCカード付帯のクレジットカードなら、申込みを進めていくと『オプションサービス』や『追加カード』などの項目が必ずあります。
その際にETCカードについての項目がありますので、チェックボックスなどにチェックをするようにしてください。
そうすると、クレジットカード申込みと同時にETCカードにも申し込むことができますよ。ETCカードは、カード会社によっては本カードと別に後から郵送・配送されてくることもあります。
- ETCカード発行の項目にチェックをつける
- ETCカードは本カードと別に送られてくる場合も多い
ETCカードの配送のタイミングについては、各カードの申し込み時によく公式サイトを読んで確認しておくと良いでしょう。
ETCカードを即日発行する場合の注意点
「どうしても明日の朝からETCカードを使いたいんだけど、どうしたらいいんだろう…。」
今すぐ発行したいという場合、ETCカードが即日発行できるセゾン系のクレジットカードを申込みましょう。(※セゾンカウンター受け取りの場合ICチップ非搭載のものとなります)
イオンカードも同様に、即日発行に対応したイオンの店頭で即日ETCカードを受け取ることが可能です。
イオンカードの即日発行をすると、クレジットカードの仮カードとETCカードをその日のうちに受け取ることが可能になっています。
イオンカードでETCカードを即日発行するパターンとしては、次のようなものがあります。
- イオンカウンターで直接申込みをする
- webでイオンカードを申し込み『店舗で受け取ります』を選ぶ
ただし、受け取りをする店舗によってETCカード申込みの方法に差がある場合がありますので、受け取りをする店舗に問い合わせをしておくことをおすすめします。
クレジットカード本体も含めて、発行を本当に急いでいるなら、セゾンカードの即日発行ETCカードを選びましょう。
では、セゾンカウンターでETCカードを即日発行する場合の注意点をまとめます。
- ネット申込みの際に『ETCカードを発行しない』を選ぶ
- セゾンカウンターでの受け取りの際にETCカードを発行したい旨を伝える
webからの申込みの場合は、『ETCカードを発行しない』という項目を選ぶことを忘れないでくださいね。
また、車載器がないとETCカードがあっても利用することができません。もし車載器がまだない場合は、カー用品店などで用意しておきましょう。
ETCカードを作るなら選びたいお得なクレジットカード
せっかくETCカードを作るなら、普段使いもお得にできるクレジットカードを選ぶと良いでしょう。
普段の買い物でも、高速道路を使ってのドライブでもポイントを貯めていくことができますよ。
ここでは、年会費無料かつポイントの貯めやすいクレジットカードを3つご紹介します。
- 楽天カード
- ライフカード
- オリコカード・ザ・ポイント
どれも日常的にポイントを貯めるのに適したクレジットカードですので、迷ったらこの3つのカードのどれかを選んでみても良いでしょう。
楽天カード
還元率 | 通常:1% 楽天市場:3%~ |
---|---|
年会費 | 無料 |
国際ブランド | VISA/MasterCard/JCB/AMEX |
ETCカード | 無料 |
家族カード | 500円(税抜) ※無料になる条件有 |
- 楽天市場で3%~の還元率
- 基本還元率はどこでも1%~
- 街の楽天ポイントカード加盟店でポイント二重取り可能
- 楽天カード優待店舗でポイントアップ
- 最大2,000万円の海外旅行傷害保険
楽天カードがおすすめな人
ライフカード
還元率 | 通常:0.5%~ 誕生月:1.5% |
---|---|
年会費 | 無料 |
国際ブランド | VISA/MasterCard/JCB |
ETCカード | 無料 |
家族カード | 無料 |
- 誕生月にポイント3倍
- 家族カード・ETCカードともに無料
- ポイント交換先が豊富
- ポイント有効期限が最大5年まで延ばせる
ライフカードがおすすめな人
オリコカード・ザ・ポイント
還元率 | 通常:1%
入会から半年間;2% |
---|---|
年会費 | 無料 |
国際ブランド | MasterCard/JCB |
ETCカード | 無料 |
家族カード | 無料 |
- 入会から半年間はポイント2倍
- 基本の還元率はどこでも1%~
- ポイント交換先が豊富
- ポイント交換がスピーディ
オリコカード・ザ・ポイントがおすすめな人
クレジットカードなしでも大丈夫!ETCパーソナルカードの作り方・申込み方法
「自分は債務整理したから、どうしてもクレジットカードが作れないんだよな…。」
そんな場合にもETCカードを利用する方法があります。それは、ETCパーソナルカードを作るという方法です。
- 個人でも作ることができる
- クレジット機能がない
- デポジット(預り金)を払って作成する
ETCパーソナルカードは少し特殊なETCカードなので、ここではETCパーソナルカードについて特徴や作り方を解説していきます。
ETCパーソナルカードの特徴
ETCパーソナルカードは、クレジットの審査なしで作れるETCカードです。高速道路・有料道路の通行料金の支払いだけのためのカードという特徴があります。
ETCパーソナルカードのもう一つの特徴は、月平均の利用額に応じたデポジット(預り金)を最初に支払うというところです。
デポジットは、もうETCパーソナルカードを使わないということで解約すれば返金されます。
デポジットは、次のように設定されています。
月平均の利用額 (5,000円単位で切り上げ) |
デポジット額 |
---|---|
5,000円 | 20,000円 |
10,000円 | 40,000円 |
15,000円 | 60,000円 |
20,000円 | 80,000円 |
改めて、ここでETCパーソナルカードの特徴をまとめておきます。
- 審査は必要ない
- 解約するとデポジットは返金される
- 通行料金だけの支払いにしか使えない
- 作成時には最低20,000円からのデポジットが必要
ETCパーソナルカードの申込み方法
残念ながらETCパーソナルカードは、ネット申込みをする方法がありません。申込用紙を手に入れて郵送する必要があるのです。
- サービスエリアかETCパーソナルカード事務局(044-870-7333)に連絡して申込書を入手
- ETCパーソナルカード利用申込書に住所・氏名・平均利用月額などの必要事項を記入
- ETCパーソナルカード事務局あてに郵送
- デポジット振込依頼が返送されてくる
- デポジット振込が確認できると、ETCパーソナルカード発送
- 届いたその日からETCパーソナルカードは利用可能
どうしてもETCパーソナルカードが必要な方は高速道路のサービスエリアや、ETCパーソナルカード事務局へ電話連絡して、申込用紙を入手しましょう。
法人や個人事業主のETCカードの作り方・申込み方法
法人や個人事業主のETCカード発行には、『法人クレジットカード』と一緒にETCカードを発行する方法と『法人ETCカード』を発行するという2つの方法があります。
- 法人クレジットカード:ビジネス用のクレジットカード
- 法人ETCカード:ETC機能だけのカード
手軽に作れて経費の管理も簡単になる法人クレジットカード、クレジット機能がないので開業したての場合にも作りやすい法人ETCカードなどそれぞれに特色が異なっています。
ここからは、具体的な発行の流れも解説していきますので、参考にしてくださいね。
ETCカードを法人・個人事業主専用のクレジットカードと同時に発行
『ビジネスカード』というのは、個人事業主や法人向けのクレジットカードのことをいいます。
経費の支払いを簡素化するために、法人・個人事業主の方が使うクレジットカードです。このビジネスカードを発行する際にETCカードを同時に発行するという方法があります。
有名なETCカードを発行することのできるビジネスカードには、次のようなものがあります。
- 三井住友ビジネスカード for Owners
- JCB法人カード
- ビジネクスト・法人クレジットカード
- ライフカードビジネスライト
ここでは、年会費無料のライフカードビジネスライトとETCカード発行を例に流れを確認してみましょう。
- オンライン入会のページにアクセス
- 同意事項を読み、次のページへ
- カードの種類を選び、必要事項を記入
- 追加サービスを選ぶ画面でETCカードの発行を選択
- 入力内容を確認して審査へ
どのカードでも一般的に、最初に本人や勤め先などの情報を入力して、最後に追加サービスであるETCカードについての項目があります。
ETCカードの項目は、チェックやラジオボタンなどの場合が多いので、忘れないように気を付けてくださいね。
法人でクレジットカードなしのETCカードは法人ETCカードを作ろう!
「会社を立ち上げたばかりでクレジットカードの審査に通る自信がない…。」
そんな場合には、『高速情報協同組合』のETCカードがおすすめです。
- クレジットカード機能はなし
- 月末締め⇒翌々月8日に口座振替の後払い方式
- 車両限定ではないので、複数の車でも使える
- 個人事業主も利用可能
高速情報協同組合のETCカード発行には、次の経費が必要になります。
- 出資金:10,000円
- カード発行手数料:500円(税抜)
- 取扱手数料:500円(税抜)/年
高速情報協同組合・法人ETCカードの作り方手順
高速情報協同組合のETCカード発行の手順は次の通りです。
- 『公式サイト』のメールフォームから申込書を請求
- 申込書を記入・必要書類とともに返送・出資金入金
- カード発送
必要書類は、法人と個人事業主で違いますので注意してくださいね。
- 法人:商業登記簿謄本のコピー
- 個人事業主:所得税確定申告書のコピー
- 共通:車検証・ETC車載器セットアップ証明書のコピー
ETCカードの選び方はあなたの用途次第!
ETCカードは、クレジットカードの数だけあるといっても大げさではないほどたくさんの種類がありますよね。
特にETCカードを発行するのが初めての場合は、「どれでも同じなんじゃない?」と思ってしまいがちです。
そこで、次のようなポイントに気を付けてクレジットカードを選んでみてくださいね。
- 年会費が無料or簡単に無料にできるか
- ポイントが貯まりやすいか
- クレジットカード機能がついていてもOKかどうか
初心者の場合は、上記のポイントを柱に考えてみると失敗がありません。もしくは、発行したいクレジットカードを軸に考えるのも良いでしょう。
年会費無料のETCカード
ETCカードの年会費は、やはり無料がベストです。クレジットカードの年会費が有料の場合には、それなりの特典があったりなどメリットがあるのですが、ETCカードではあまり大きな差がありません。
ETCカードは、年会費や発行手数料がなるべく無料のものを選ぶのがベストということです。
実は、この記事でもご紹介した楽天カードのETCカードは、年会費500円(税抜)になっています。
でも、楽天市場のプラチナ会員・ダイヤモンド会員になると年会費無料で使うことができるのです。楽天市場を日常的に使っている方なら、それほど難しいことではありません。
このように、一見年会費が有料でも簡単な条件で年会費無料にできるETCカードも選択肢として考えてみましょう。
ポイントの貯まりやすいETCカード
クレジットカードでは、もはやポイントを貯めるのが常識ですよね。クレジットカードに付帯のETCカードでは、ポイントが貯まるものと貯まらないものがあります。
実は、多くのクレジットカード付帯のETCカードでは通常のショッピング利用と同じようにポイントが貯まるのです。
しかし、一部のカードでは通常のショッピング利用とポイント還元率に差があったり、ポイント還元のない場合もあります。
気になるカードがあったら、申込み前に『ポイントがETCカード利用で貯まるかどうか』を確認しておきましょう。
- ポイント還元率が違うorポイントの貯まらないETCカードもある
- 申込み前にポイントが付くかどうかの確認を
どうしてもクレジット機能なしにする必要がある場合
過去にクレジットカード会社とのトラブル、債務整理などを経験している場合、所定の期間はどのクレジットカードの審査にも通らないという問題があります。
でも、現金で高速道路を使うのは面倒ですし、ETC割引が利用できないのも嫌ですよね。
その場合は、クレジット機能なしのETCカードを選ぶことになります。
- 個人:ETCパーソナルカード
- 法人・個人事業主:高速情報協同組合のETCカード
どれも、デポジットや組合加入の出資金が必要となりますが、解約時・脱退時には返金されます。クレジットカード発行が難しい場合には、検討してみてくださいね。
発行したETCカードの使い方
初めてETCカードを使うというあなたは、次のような勘違いをしていませんか?
- ETCカードは車に乗せておけば勝手に通信してくれる
- ETCカード車載器を買って、カードを入れておけば通行できる
これだとETCカードを正常に使うことができません。
ここからは、ETCカードを手に入れたらどうしたら良いのかを分かりやすく解説していきます。
もしもETCカードを家に忘れて高速道路に乗ってしまった場合の慌てないで済む対処法もご紹介しますよ。
ぜひ使う前にETCカードの知識をつけて、いざカードが届いたときに困らないようにしておきましょう。
車載機のセットアップ
ETCカードを手に入れたら、『車載器』も必要です。車載器は、車に取り付けてETCカードを挿入してレーン側と通信する装置のことです。
実は、車載器を車に取り付けただけではETCカードを使うことはできません。『車載器のセットアップ』という手続きをして初めてETCカードを使うことが可能になります。
車載器のセットアップというのは、あらかじめETCカードを利用する車両の情報を登録することです。
高速道路などで「軽自動車は通行料が安い。」というような話を聞いたことがありませんか?そういった割引も車載器のセットアップをして登録した情報から、料金を算出しているからなのですね。
- 車載器のセットアップはカー用品店で頼む
- ディーラーで車購入時にETC車載器を付ける際に頼む
車載器のセットアップにかかるお金は、3,000円台が目安です。車載器の取り付けも頼む場合には、ここに取り付け工賃がかかります。
目安として、ETC車載器の代金に加えて5,000円程度と思っておけば大丈夫です。
ETCマイレージの登録
ETCマイレージサービスは、ETCカードで支払いした額に応じてポイントが貯まるサービスです。
ETCマイレージサービスは、クレジットカードのポイントとは別のポイントで、貯まったポイントは無料通行分としてのみ、利用可能になっています。
- クレジットカードのポイントとは別にETCマイレージを貯められる
- 利用目的はETCレーンでの割引のみ
高速道路によって違いますが、ETCマイレージサービスのポイントは、100円につき1ポイント~10円につき1ポイントなどの還元率で貯まっていきます。
貯めたポイントは、まとめて交換すると最大で1ポイント=1円分の価値になりますので、まとめての交換がおすすめです。
貯まったポイントは、ETCカードを使って通行料を支払うときに無料通行分として利用することができます。
ETCマイレージサービスへの登録は、ネットから行うのが一番簡単です。こちらの『公式サイト』から簡単に手続きをすることができます。
登録時に必要な情報は以下の通りです。
- 氏名
- 生年月日
- 住所
- 電話番号
- ETCカード番号及び有効期限
- 車両番号(ナンバープレートの4桁)
- 車載器管理番号(ETC車載器の19桁)
車載器のセットアップが終わってから、ETCマイレージサービスに登録してくださいね。
ETCレーンがない場所では料金所で手渡しする場合も
「初めてきた料金所になぜかETCレーンがない!」
「あれ?いつも入るはずのETCレーンが壊れている!」
そんなときも慌てなくても大丈夫です。有人のレーンでETCカードを手渡しすることで、クレジットカードの支払いのように通行料を支払うことが可能ですよ。
- 入り口にレーンがない場合⇒通行券を受け取り、ETCカードを手渡し
- 出口にレーンがない場合⇒係員にETCカードを手渡し
ETCカードを入れ忘れた場合のリスクと対処法
車載器にETCカードを入れ忘れると、ETCレーンにあるバーが開きません。実はやわらかい素材でできているので心配ないのですが、驚いてしまいますよね。
- ETCカードを忘れたことに気付いたら一般レーンへ
- ETCレーンに入ってしまってバーが閉まったら、停車
ETCレーンに入ってしまってバーが開かなかった場合について、安全の観点からももう少し詳しく解説します。
- バーが開かない場合もあるのでETCレーンには20km/hで進入
- バーが開かなかったらハザードランプ点灯のうえ、停車
- 係員のインターホンでの指示を待つ
- 道路上には出ない
車載器にETCカードを入れていても、一時的な不具合や故障などでバーが開かないというケースは十分にありえます。ETCレーンには規則通りに20km/hで入りましょう。
またトラブル時の停車ですが、必ずハザードランプをつけてくださいね。ハザードランプは、後続車に異常を知らせるものです。
ハザードランプをつけていないと、正常に通行できているように見えてしまって追突事故が起きる場合があります。
もしバーが開かなかった場合には、安全のために次の点には特に注意してください。
- 必ずハザードランプをつける
- バックは絶対にしない
ETCレーンのバーが開かなかった場合にもすぐに『不正通行』とみなされることはありません。スタッフの指示を待つようにしてくださいね。
バーが開かずそのまま通過してしまった場合
「ETCレーンに入ったものの、不具合やETCカード挿入忘れなどでバーが開かずに通過してしまった。どうしよう!」
ETCレーンのバーは車が傷つかないように柔らかい素材でできているので、車は大丈夫なはずですが、問題は通行料金の支払いです。
高速道路を管理するNEXCOでは、次のような方法を案内しています。
- 『お問い合わせフォーム』から連絡
- NEXCOのお客さまセンターに電話連絡
連絡をしないで放置してしまうと不正通行となってしまいますので、当日のうちに連絡するように注意してくださいね。
まとめ
慣れると便利なETCカードですが、導入するまでは何となく面倒に感じてしまいますよね。
ETCカードの作り方は、クレジットカード付帯のETCカードを申し込むという方法が主流です。クレジット機能なしのETCカードも少し手続きが面倒という面がありますが、作ることが可能です。
ETCカードは、現金払いでは得られない割引があったり、通行料に応じてクレジットカードのポイントが貯まったりとメリットがたくさんあります。
使い方も、最初に準備さえすれば全く難しくありません。ぜひETCカードで快適なカーライフを手に入れてくださいね。