ETCマイレージサービスは、高速道路をETCカードを使って利用すると、通行料金に還元できるポイントが貯まるシステムです。
クレジットカード付帯のETCカードでも、ETCパーソナルカードなどのクレジットカード機能のないものでも登録することができますよ。
高速道路の種類によっては、最大で10%の還元となりますので、登録しておかないと非常にもったいないといえる優秀なサービスです。
ここでは、『その日からポイントの貯まる』ETCマイレージサービスの登録方法を分かりやすくご説明していきます。
今日の通行からでも、しっかりとETCマイレージサービスを使い倒していきましょう。
ETCマイレージサービスの登録方法・流れ
ETCマイレージサービスの登録方法には、郵送とインターネットの2つの方法があります。
- インターネット:その日からポイントが貯まる
- 郵送:事務局に書類が届いてからの手続きとなるので時間がかかる
インターネットでの登録なら登録が済み次第、次の通行からETCマイレージサービスのポイントを貯めることが可能です。
こだわりがなければ、インターネットでの登録がおすすめになります。
インターネットでも郵送でも、登録時には次の2点を準備しておいてください。
- ETCカード(クレジット有り・無し共にOK)
- セットアップ済みの車載器
では、インターネットと郵送のそれぞれの登録方法・流れの確認をしていきましょう。
インターネットでの登録方法
インターネットでの登録方法は、とても簡単です。
- こちらの『公式サイト』の申込みページにアクセス
- 新規登録ボタンをクリック
- 利用規約を確認
- 連絡先・車載器の情報・車両の情報などを入力
- 確認
- 申込完了
- 1週間程度で『ご登録完了のお知らせ』が郵送で届く
4番の入力で必要になる情報は、以下の通りです。
車載器管理番号は、セットアップの際にお店から渡される書類を確認するか、車載器のラベルで確認できます。
- 名前
- 生年月日
- 住所
- 電話番号
- ETCカード番号及び有効期限
- 車両番号(ナンバープレートの4桁)
- 車載器管理番号(ETC車載器の19桁)
以上を漏れのないように記入しましょう。これで、今日からでもETCマイレージポイントを貯めることができるようになりますよ。
郵送での登録方法
ETCマイレージサービスには、郵送で登録をする方法もあります。
時間がかかるなどのデメリットがありますが、ネットが苦手という方はこちらの方法でもOKです。
- 高速道路のサービスエリア・パーキングエリアで申込書を入手
- 必要事項を記入して投函
- 2~3週間程度で『ご登録完了のお知らせ』が届く
郵送の場合も必要事項は、以下の通りです。
- 名前
- 生年月日
- 住所
- 電話番号
- ETCカード番号及び有効期限
- 車両番号(ナンバープレートの4桁)
- 車載器管理番号(ETC車載器の19桁)
記入ミスがあると、二度手間になってしまうので、正確に記入するように気を付けてくださいね。
ETCマイレージサービスとは?その仕組みとメリット
ETCマイレージサービスは、通行料金に応じてポイントが貯まり、貯まったポイントを通行料金に還元できるサービスです。
通常のポイントカードやクレジットカードの場合、『○円につき●ポイント』というように還元率が固定して決まっていますよね。
ETCマイレージサービスの場合は、高速道路を管理する団体によって還元率が違います。
ちょっとややこしいので、その点も分かりやすく解説していきますね。
ETCマイレージサービスのメリットは、以下になります。
- クレジットカード付帯のカードもETCパーソナルカードもOK
- 最大で10%もの高還元率の道路もある
クレジットカード付帯のETCカードもETCパーソナルカードも登録OK
ETCマイレージサービスには、クレジットカードの機能のあるものもないものも登録することが可能です。
- クレジットカード付帯のETCカード
- ETCパーソナルカード
- 高速情報協同組合の法人ETCカード
同じ高速情報協同組合のETCカードでも、大口利用向けのETCカードは独自の割引システムがあるため、ETCマイレージサービスの対象とはなりません。
ポイント付与率は道路事業者によって差があり1~10%
ETCマイレージサービスは、通行料金に応じてポイントが貯まるのが基本的なシステムです。
貯まったポイントは、換金・他のポイントに交換などはできません。シンプルに有料道路の無料通行分として、利用できます。
ポイント付与率は、道路を管理する団体によって違っています。あなたがよく使う道路を確認しておくと良いでしょう。
10円につき1ポイントが貯まる道路
10円につき1ポイントが貯まり、最大1ポイント1円で無料通行分として利用できる道路は以下の通りです。
道路事業者 | ポイント加算 |
---|---|
NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社 | 10円につき1ポイント |
本州四国連絡高速道路株式会社 | 10円につき1ポイント |
ただし、ポイントはたくさん貯めてから無料通行分と交換した方がお得になります。有効期限が迫っていない場合は、ある程度貯めてからの交換がおすすめです。
ポイント数と無料通行分の関係は、以下の表をチェックしてみてくださいね。
道路事業者 | ポイント→無料通行分 |
---|---|
NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社 |
|
本州四国連絡高速道路株式会社 |
|
年度末までに5,000ポイント貯められそうなら、中途半端なポイント数で交換してしまうよりも5,000ポイント貯まってからの交換の方が、10%還元でポイントが利用できて大変お得です。
料金によって特別加算のある道路
通常の還元率としては、先にご紹介した二つの道路事業者よりも低いのですが、一定の利用額を超えると特別加算のある道路もあります。
まずは、通常の還元率をまとめていきましょう。
上記の表の基本のポイントに、道路事業者ごとによって違う加算ポイントがつきます。
道路事業者 | ポイント加算 |
---|---|
阪神高速道路株式会社 | 100円につき3ポイント |
名古屋高速道路公社 | 100円につき1ポイント |
愛知県道路公社 | 100円につき1ポイント |
神戸市道路公社 | 50円につき3ポイント |
広島高速道路公社 | 100円につき1ポイント |
福岡北九州高速道路公社 | 100円につき1ポイント |
ここからは、具体的な道路事業者ごとの加算ポイントをまとめます。
阪神高速道路株式会社の加算ポイント | |
---|---|
月間利用額 | 100円あたりの加算ポイント |
10,000円を超え、35,000円までの部分 | 3ポイント |
35,000円を超え、70,000円までの部分 | 5ポイント |
70,000円を超える部分 | 10ポイント |
阪神高速道路では、加算ポイントの計算が特殊です。
阪神高速道路では、100ポイント=100円から無料通行分として交換可能となっています。
愛知県道路公社の加算ポイント | |
---|---|
月間利用額 | 100円あたりの加算ポイント |
5,000円を超え、10,000円までの部分 | 4ポイント |
10,000円を超え、20,000円までの部分 | 8ポイント |
20,000円を超え、30,000円までの部分 | 12ポイント |
30,000円を超える部分 | 18ポイント |
愛知県道路公社では、100ポイント=100円から交換可能となっています。
名古屋高速道路公社、福岡北九州高速道路公社、広島高速道路公社の加算ポイント | |
---|---|
月間利用額 | 100円あたりの加算ポイント |
5,000円を超え、10,000円までの部分 | 3ポイント |
10,000円を超え、20,000円までの部分 | 6ポイント |
20,000円を超え、30,000円までの部分 | 12ポイント |
30,000円を超える部分 | 19ポイント |
名古屋高速道路公社、福岡北九州高速道路公社、広島高速道路公社では、100ポイント=100円から、無料通行分と交換可能となっています。
神戸市道路公社の加算ポイント | |
---|---|
月間利用額 | 50円あたりの加算ポイント |
10,000円を超え、35,000円までの部分 | 3ポイント |
35,000円を超え、70,000円までの部分 | 5ポイント |
70,000円を超える部分 | 10ポイント |
神戸市道路公社では、200ポイント=100円から無料通行分と交換可能となっています。
ポイントのついた年度の年度末が有効期限
ETCマイレージサービスのポイントは、ポイントが貯まった年度内に使いきりましょう。
ETCマイレージサービスのポイントは、貯めた年度の年度末が有効期限だからです。
- 2019年4月~のポイントは、2020年3月末が有効期限
- ポイントのまま繰り越すことは不可能
高速道路利用が少なめの場合は特に、有効期限に気を付けましょう。次の項目で、有効期限内に上手に使いきるコツもご紹介していきます。
ETCマイレージサービスの活用方法
ETCマイレージサービスを活用するには、二つのポイントを押さえておきましょう。
- 貯まったポイントは通行料金だけに利用可能
- 自動還元サービスを利用するとポイントを無駄にしない
ETCマイレージサービスでは、ポイントの利用方法が『通行料金のみ』となっています。その分、道路によっては還元率が10%と超高還元なのですね。
また、ポイント有効期限は年度内ということで決して長くはありません。その分は、自動還元サービスを利用してカバーしましょう。
ETCマイレージサービスのポイントは通行料金のみに利用可
ETCマイレージサービスのポイントは、通行料金のみに利用できます。
換金したり、他のポイントサービスに移行したりする目的には使えません。そもそも選択肢としてないので、シンプルに通行料金でポイントを貯めて、通行料金に還元しましょう。
- 道路事業者ごとの通行料金に応じてポイントが貯まる
- 貯まったポイントは通行料金にのみ利用可能
- 他のポイントサービスや現金には交換不可
自動還元サービスが便利
「有効期限内にポイントが使えるか心配!」というあなたにおすすめなのが、自動還元サービスです。
登録しておけば『いつの間にかポイントが貯まって、手続きなしに無料で高速道路を利用できる』というのは、手間がなくて魅力に感じることでしょう。
自動還元サービスへの登録は、以下の手順で行うことができます。
- ETCマイレージサービスの『マイページ』にログイン
- 『登録情報変更』をクリック
- ポイント自動還元サービスの項目で『希望する』にチェック
- 『次へ』で確認画面へ
- 間違いがなければ『確認』ボタンをクリック
自動応答サービスまたは、ETCマイレージサービス事務局への連絡でも自動還元サービスに申し込むことが可能です。
ETCマイレージサービス申込みの連絡先は以下になります。
マイレージサービス自動音声ダイヤル
050-2015-1010
(24時間対応)
ETCマイレージサービス事務局
0570-010125
045-477-3793
(平日9:00~21:00、土日祝9:00~18:00)
自動還元サービスでは、以下の条件でポイントが交換されます。
- 毎月20日に還元を実施
- 自動還元の単位に満たないポイントは交換されない
有効期限前に、自動交換の最低単位に満たないポイントがある場合は、手動でポイント交換を行いましょう。
最低単位は以下の通りです。
最低単位 | 道路事業者 |
---|---|
1,000ポイント |
|
5,000ポイント |
|
手動でポイント交換を行う手順
自分で手続きをしてポイント交換を行う手順を解説します。インターネット、電話で手続きが可能です。
インターネットでの手続きが、簡単かつスピーディでおすすめですよ。
- ETCマイレージサービスの『マイページ』にログイン
- 『ポイント交換』をクリック
- 希望のポイント数を入力する
- 『次へ』をクリック
- 画面の内容に間違いがなければ『ポイント交換』をクリック
- 最終確認の表示が出るので『OK』をクリック
有効期限間近のポイントがある場合は、こちらの方法を利用してみてくださいね。
ETCマイレージサービスのQ&A
ここでは、「ETCマイレージサービスの、ココが分からない!」となりがちなポイントを解説していきます。
ETCマイレージサービスに登録前の不安を解消していってくださいね。
複数のETCカードをまとめることはできる?
複数のETCカードをまとめることはできません。
そのため、複数のETCカードを使っているとポイントが分散してしまい、還元しにくくなるという面があります。
ETCマイレージサービスに登録前の利用金額はどうなる?
ETCマイレージサービスに登録してからの、通行料金に対してポイントが付与されます。
過去にさかのぼってポイントが付与されることはないので、高速道路を使うなら、早く登録しておいた方が絶対に1~10%(高速道路によって還元率が違う為)もお得になりますよ。
中古車を購入した際に付属している車載器の場合はどうすればいい?
中古車を購入した際に付属している車載器の場合も、『車載器管理番号』が分かれば通常通り利用することが可能です。
ただし、前の所有者の方があなたが現在使っている車載器の番号を登録している可能性があります。そうなると、二重に登録することができないのです。
そのため、一度ETCマイレージサービス事務局に連絡して確認をしましょう。
車載器管理番号の分からない場合の確認方法は以下の通りです。
- 「ETC車載器セットアップ申込書・証明書(お客様保存用)」で確認
- 車載器本体に貼ってあるラベルで確認
- 車載器セットアップをした取り扱い店に確認
中古車の場合は、最初に「ETC車載器セットアップ申込書・証明書(お客様保存用)」も一緒に渡されていれば、そちらを確認しましょう。
分からない場合は、本体のラベルを確認してくださいね。19ケタの番号が記載されているはずです。
ETCパーソナルカードでもETCマイレージに登録できる?
ETCパーソナルカードでも、ETCマイレージサービスを利用することが可能です。
ETCパーソナルカードの場合は、クレジットカードのようにETCパーソナルカード利用でのポイント付与はありません。つまり、ポイントの二重取りはできません。
しかし、通行料金に対してETCマイレージサービスのポイントを貯めることは可能です。早めに登録して、活用していきましょう。
法人ETCカードでもETCマイレージに登録できる?
少しややこしいのですが、同じ法人向けのETCカードでも大口利用向けの『ETCコーポレートカード』はETCマイレージに登録することはできません。
しかし、通常の法人ETCカードはETCマイレージに登録することが可能です。
まとめ
ETCマイレージサービスの登録方法は、インターネットがおすすめです。必要事項を入力するだけで、その日からポイントを貯めることができるのが最大のメリットですよ。
ETCマイレージサービスは、クレジットカード付帯のカードでもETCパーソナルカードでも、どちらでも登録することができます。
登録しておくだけで、最大で10%もの還元率で交通費を節約することが可能です。
数分とかからない登録で高速道路代をパワフルに節約することができますので、ぜひまだの方は登録して、お得にドライブを楽しみましょう。